こんにちは、節税会計士のタッキーです。
今日は
「【現役会計士が語る】会計士になるメリット・デメリット」
についてお話します。
現在公認会計士を目指している受験生の方はもちろん、
今から公認会計士を目指そうか悩んでいる方は、
会計士になるメリットやデメリットって何があるんだろう?
と疑問に思うこともあると思います。
この動画を見ると
「会計士になるメリット・デメリット」
について知ることが出来ます。
公認会計士になるメリット・デメリットは色々ありますが、
特にメリットは大きく分けると、2つの観点から考えることが出来ます。
キーワードは「矛盾」です。
多くの場合この片側である「矛」つまり武器の視点でしか語られませんが、
この動画では、もう片方の「盾」の視点でも、
会計士の資格をとるメリットについてお話したいと思います。
この動画を見ると会計士になる意外なメリットも知ることが出来るので、
ぜひ動画を最後までご覧下さい。
このチャンネルではアニメーションで
ビジネスや税金に関する話をしています。
ビジネスや税金でちょっと得する情報を解説しているので、
ぜひチャンネル登録をよろしくおねがいします。
まずは会計士になるメリットからお話したいと思います。
1つ目は「信用力があがる」です。
会計士になると年収が高そう、収入が安定してそう。
などのイメージがあるため、こんなことがあります。
一般的に男性の方は会計士になるとモテやすいと言われています。
特に結婚を視野に入れる場合は有利で、
「医師・弁護士・会計士」限定の婚活パーティーなどもあったりします。
次に住宅ローンの審査が通りやすいです。
新人で会計士になりたての20代でも、
家やマンションが購入できるローンが組めたりします。
また通常会社を退職して独立するとクレジットカードは作りづらいですが、
会計士の資格を持っていると審査に通りやすくなったりします。
また少し話しは変わりますが、会計士しか作れないクレジットカードも
世の中には存在したりします。
サラリーマンの方や学生の方は知らない方も多いと思いますが、
個人事業主や、設立したばかりの会社の社長は、
家の賃貸契約の審査も苦労することが多いです。
しかしここでも会計士の資格があるだけで借りやすさがかなり変わります。
実際に僕も独立後に、「会計士」ということが決め手となって、
家を借りたという経験があります。
また少し話しが変わりますが、結婚する際に相手の両親に安心してもらいやすい。
という点が挙げられると思います。
実際に私は23歳の時に結婚したのですが、
普通23歳の若者と娘が結婚するとなったら親は心配するのが当たり前だと思います。
しかし会計士という資格も後押ししてくれたのか、
相手方の両親も快く私のことを迎えてくれました。
また、私が監査法人を退職して独立したいとお話した際も、
全く反対はされず快く応援して頂けました。
このように会計士の資格にはその名前だけで、
信用してもらえたり、安心してもらえるという効果があります。
次に会計士の資格を持っているメリットの2つ目は
自分のキャリアの幅を広げることが出来ることです。
まずは転職がしやすいです。
通常転職では、自分のスキルについて説明して理解してもらうことが必要です。
一方、会計士の資格を持っていると「会計士です」と一言伝えるだけで、
「会計のプロ」と一発で認めてもらうことが出来、採用に繋がりやすいです。
さらに転職しやすいだけでなく、将来の選択肢も広いです。
監査法人の場合も国内だけでなく海外で働いたり、外資の金融・コンサルティング会社、税理士法人、会計事務所、官公庁、上場企業の経理などで働いている人もいますし、
独立開業する人やベンチャー企業のCFOになって活躍している人もいます。
会計士の仕事ではさまざまな大企業のビジネスモデルや、組織の体制づくりなどを見ることが出来ます。いわば会社が儲かるお手本である教科書を見ることが出来るので、自分が独立する際に役立てることが出来ます。
また会計士ということで信頼を得やすいことから、何もバックボーンがなくて独立した場合と比べると仕事も得やすいです。
「自分が会計士である」と伝えただけで
「すごい」と思ってもらえたり「信用できそう」と思ってもらえるので、
会計以外の仕事でもクライアントの獲得につながったり、
いちいち何かを説明する手間が省けたり、と独立した場合、仕事がしやすいです。
日本は学歴社会であるため、みんなが行きたがるような会社に入るためには学歴があった方が有利であるのは否定できず、学歴がないと自分の希望する進路には進めなかったりします。
しかし会計士試験には受験資格はありません。実際に中卒や高卒でも会計士になることはでき、合格後は同じ会計士として平等に扱われます。
大学までの受験でうまく行かなかった人でも、自らの可能性を広げることが出来ます。
次に会計士のメリット3つ目、年収についてお話します。
会計士の平均年収は
2016年から2018年の厚生労働省の賃金構造基本統計調査の
平均によると1018万円です。
一方、国税庁の発表によると2018年の平均給与は
441万円となっています。
この数値を見ると、2倍以上の年収差があると言えます。
会計士は多くの場合、合格後は監査法人という、
会計士が集まっている組織で働きます。
監査法人の年収についてはこちらの動画で解説していますので、
会計士の年収について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
公認会計士になって独立した場合、
クライアントを見つけるまでの間は監査法人での監査のアルバイト
をする人もいます。
独立したときの役職などにもよりますが、
時給換算で7000円〜8000円程度、
日給5万円以上もらう人も結構います。
ちなみに学生が合格した場合、卒業までの期間は
非常勤職員としてアルバイトをすることが出来ます。
僕も実際に大学生のときに非常勤職員としてアルバイトをしていたことがあり、
その時は日給2万円と少し程度でした。
独立した場合は人によりけりですが、
年収3000万円くらいの人は珍しくなく、1億超えの人もいたりします。
いっぽう独立した場合は稼げないのが不安だと思いますが、
会計士として独立した人で、食いっぱぐれている人は聞いたことはありませんし、
監査法人のアルバイトなどもあるので、比較的安全に独立をすることが出来ます。
次に会計士のメリット4つ目、働き方についてお話します。
公認会計士として監査法人で働く場合、
夏休みや年末年始に長期休みが取りやすい場合が多いです。
実際に昔勤めていた監査法人でも、何週間も有給を使って、
長期の海外旅行に行く同僚もいたりしました。
次に定時の勤務時間は7時間と普通の会社の8時間よりも短く、
また、出社時間も多少前後してもあまりうるさく言われないことが多いです。
先程の出社時間の話とも重なりますが、働き方の裁量も大きいです。
また最近ではコロナの影響もあり、多くの監査法人でリモートワークが推奨されています。
次に監査法人は女性が非常に働きやすい職場です。
男女の差で昇進や給料に差は生じません。
一方産休や育児休暇などはとりやすく、
マネージャークラスでも、時短勤務をしながら働いていた人もいました。
会計士の5つ目のメリットは経験です。
監査法人での主な仕事である監査では、色々な会社に行き、
通常見ることは出来ない、重要な意思決定の資料などの内部文書などを
見ることが出来ます。
公認会計士の仕事である監査では、
社長をはじめとする役員や、各事業部の部長など、
重要な役職者と話すことも多いです。
経営理念や経営方針など、
独立した場合にも参考にさせて頂ける、貴重な話しを聞くことが出来ます。
次に多くの監査法人には、語学留学の制度があり、
会社が留学費用を負担してくれます。
また監査法人は海外の監査法人とのグループ関係があったりするので、
社内での選抜を勝ち抜ければ海外駐在に行くことも可能です。
監査では多くの大企業を見ることが出来るので、
会社のビジネスを知ることができ、
「ビジネス、会社運営のお手本」を学ぶことが出来ます。
この経験は独立したときにも役立つことが多いです。
会計士になると色々なスキルを伸ばす必要が出てくるので、
勉強に対しては、監査法人もかなり投資をしてくれます。
先程の語学留学もそうですが、
僕が昔いた部署では年間20万円まで学費の補助をしてくれ、
僕自身もこの制度を使って毎年英会話教室に通っていました。
ここまで主に会計士として働いて得る経験についてお話しましたが、
受験勉強で得た知識もかなりビジネスで役に立ちます。
簿記・財務諸表論の知識があると、自分が独立した際に、
自分自身や自分の立ち上げた会社の財務状況が把握しやすくなります。
また経営学や管理会計論、経済学などで学んだ知識は、
意思決定やマネージメントの場面で役立ちますし、
さまざまなビジネス書を読んだときにも
理解の深さが変わってきます。
ここまで会計士になるメリットについてお話してきました。
公認会計士になってから、
「公認会計士にならなければよかった」
と思ったことはありませんが、
公認会計士になる過程や、監査法人で働く場合などについて、
いくつかデメリットをお話したいと思います。
まずは公認会計士になるまでの過程が大変であり、
最悪公認会計士になれない、といったリスクもあります。
公認会計士になるまでの詳しい過程については、こちらの
動画でお話しています。概要欄にリンクを貼っていますので、
詳しく知りたい方はそちらの動画もご覧下さい。
公認会計士になるためには、大きく3つのハードルをクリアする必要があります。
その1つ目である最初のハードルが、公認会計士試験です。
公認会計士試験はマークシート方式の短答式試験と、
記述方式の論文式試験があり、最終的な合格率は10%前後です。
合格者は3年程度で合格する人が多いですが、
中には東大卒で10年以上落ち続けている方もいました。
簿記・財務諸表論などは義務教育で習う主要5科目の
国・数・英・理・社などと雰囲気もかなり変わります。
不安な方はまず簿記検定を受けて自分に向いているか確かめるのも
良いかと思います。
次に会計監査等の実務経験を2年間行う必要があります。
通常は試験合格後に監査法人に勤務して、条件を満たす場合が多いです。
最後に公認会計士試験に合格すると、実務補習所に通う必要があります。
通常は3年間通って単位を取得し、
最終試験である「修了考査」の受験資格が与えられます。
この修了考査に合格することで、
公認会計士として登録を行うことが出来るようになります。
修了考査の合格率は長いあいだ70%程度だったのですが、
2018年からは50%前後で推移しています。
会計士試験に合格した人の半分しか合格できないので、
修了考査の合格もなかなか厳しくなってきているといえます。
公認会計士の監査の仕事は会社の決算作業後、
定められた期間内に終わらせる必要があります。
日本では3月決算の企業が多いため、
4〜5月は繁忙期となり、長時間働くケースも多いです。
ゴールデンウィークがこの期間と重なるため、
国内の監査のクライアントを抱えている会計士は
ゴールデンウィークに休めない方も多いと思います。
動画の最初で、公認会計士になるメリットは
大きく2つの観点でお話でき、
キーワードは「矛盾」とお話しました。
矛盾という言葉は、
攻撃に使える武器である「矛」と
自分を守るために使える「盾」
の2つの言葉から構成されています。
会計士になるメリットも、この
「矛」の観点と「盾」の観点からお話出来ます。
会計士になるメリットで「矛」とは、
会計士の資格を利用して、監査や会計に関する仕事をすることです。
監査は会計士しか出来ない仕事ですし、
会計士になった時点で会計の専門家として認識されるため、
「会計士の資格」を武器として利用することが出来ます。
今までの動画の中でお話したメリットはほぼ、
この「矛」に分類されます。
しかし、あまりこのような言い方をする人はいませんが、
会計士の資格は「盾」として利用することも出来ます。
例えば、会計以外の分野で何かにチャレンジする場合、
会計士としての知識や経験がビジネスが失敗しにくいように
自分を守ってくれます。
また失敗したとしても、「会計士という資格」が
セーフティーネットとして自分を守ってくれます。
実際に僕は20代前半で監査法人を退職した時に、
会計とは全く関係のないインターネット関連分野で起業しました。
具体的には30歳前半になり父の事務所で働くようになるまでは、
楽天やアマゾンの商品の価格を比較する、
価格比較サイトを運営していました。
しかし会計に全く関係ない分野の起業だからと言って、
会計士の資格や会計士としての経験が
役に立たなかったわけではありません。
相手企業と交渉を行う際は、
監査で大企業の意思決定を見ることが出来ていたので、
直接の交渉担当者だけでなく、
相手企業の内部意思決定も考えて交渉することが出来ました。
融資でお金を借りる際は、
会計士受験で学んだ知識があるので各種書類の作成などもしやすかったです。
後に融資の担当者から聞いた話ですが、
「会計士である、という資格に対する信用があることから、
全く違う分野でのビジネスだとしても、融資には有利に働く」
とのことでした。
さらに他分野でのビジネスで失敗してしまったとしても、
会計士として再度働くことも容易ですし、
不安な方は監査のアルバイトなどをしながら
自分のビジネスを立ち上げることだって可能です。
それでは本日のまとめです。
本日は会計士になるメリット・デメリットについてお話しました。
「メリット」
会計士になるメリットは
「信用力があがる」
信用力があがる。
「キャリア」
自分の「キャリア」の幅を広げることが出来る。
「年収」
年収があがる。
「働き方」
働きやすい職場環境がある。
特に女性は他の会社よりも非常に働きやすいです。
「経験を得れる」
経営者などの役員と話せたり、大企業の秘密を見ることができる。
また監査法人は海外での経験も積みやすいです。
「デメリット」
会計士にはこのようなメリットがたくさんありますが、
一方で会計士になるまでは大変です。
「公認会計士試験」
公認会計士試験に合格する必要があり、
「実務経験」
2年間の実務経験を積み
「修了考査」
さらに修了考査に合格する必要があります。
「でもやっぱりメリットは大きいよ」
しかし、会計士になって得られるメリットはとても大きいと感じています。
会計の専門家として監査法人で働いたり、
独立する場合はもちろんのこと
会計に関係ない分野で働く場合も、
会計士試験や会計士として得たビジネスの経験は、
どこでも役に立てることが出来ます。
もちろん何年も受験して合格できない人もいる試験なので、
受験を悩んでいる方に「軽々しくやってみなよ」
なんて言うことは出来ませんが、
簿記検定を受けて自分に向いてそうかどうかを、
チェックすることも可能ですので、
不安な方はまず簿記検定にチャレンジするのも良いかと思います。
そして既に合格に向けて勉強をしている方へお伝えしたいのは、
合格後は自分の努力や選択しだいで、
会計士のメリットをいくらでも受け取ることが出来る。
ということです。
会計士になって監査法人で勤める場合もメリットがあるのはもちろんですが、
進路をちょっと変更する際も、今までの努力は無駄にならず、
受験で得た知識、会計士としての経験や資格は色んなところで活かすことが出来ます。
この動画を見た方の中からも、将来自分の個性を活かして、
様々なフィールドで活躍する方が増えると嬉しいなと思っています。
今回もご視聴頂きありがとうございました。
公認会計士・税理士
節税会計士タッキー
大学在学中に公認会計士2次試験に合格。 BIG4と呼ばれる日本で最大手の監査法人に3年間勤務。 独立後はプログラミングを独学で勉強し、 ヤフー・アマゾン・楽天の商品の価格を比較する、 価格比較サイトを約10年にわたり運営。 現在では 「会計士・税理士としての会計税務の知識」と 「価格比較サイトを立ち上げ、 個人事業主と法人の両方で事業を行った経験」 をもとに、 父の会計事務所でも働きながら、 主に以下の事業を行っている。 ・税務コンサルティング ・社会保険料コンサルティング ・ウェブ集客コンサルティング 趣味は、ピアノ、筋トレ、プログラミング、短眠。 6歳年上の妻、小学生の娘、息子がいる。
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